ダイヤ運転の
はじめ方
ダイヤ運転ができるまでの流れをご紹介
ダイヤ運転ができるまで
テーマ路線の策定
毎年行う全体会議において「RFCダイヤ運転フェスタ」で再現する路線を決定します。
再現したい路線案を持つ各会員によってプレゼンを披露し、会内投票によって決まりますが、
プレゼン内容はホットな話題性のある路線から、不動の人気を誇る路線、隠れた人気を持つローカル線まで様々。
また、出張展示のご依頼があった場合は、展示が決まった段階でテーマ路線が決まっていることが殆どです。
走行車両の集約
ダイヤ運転を行うために、列車の運行を担う車両は欠かせません。
テーマ路線が決定すると、その路線を走る模型車両を所持する会員から車両を募集します。定期列車として走行する車両はもちろん、ダイヤ運転をさらに盛り上げるために現実では引退した車両や臨時列車として入線歴のある車両まで、多様な車種を揃えます。
また、購入欲のある会員がテーマ決定を機に製品を購入したり、製品化されていない車両は自作する機会も多くあります。
配線図の作成
テーマ路線と再現区間を基に施設担当が線路の配置を設計し、配線図を作成します。
限られたスペースでその路線全ての駅を再現することは不可能なので、予めどの駅を再現するかを決め、最も見どころとなる駅や区間がお客様からひと目で分かりやすくなるよう考慮するほか、ダイヤを作成した時に各列車の特徴がよく表れるような駅配置のバランスを考えます。
ダイヤグラムの作成
いよいよダイヤ運転を演出する上で最も重要なダイヤグラムを作成します。
実物路線の時刻表を参考にしながら、模型の1日を24分間(60倍速で時間が進行)で再現するためデフォルメを施し、ダイヤ運転用のダイヤグラムを作っていきます。
どの場所で見ても路線の雰囲気を感じていただけるよう、全体の列車本数や特徴的な列車のバランスを考えながら、何度も検討ダイヤの修正を重ねてダイヤグラムが完成します。
保安装置の整備
DCCを用いることで複数の列車が繋がった線路上を同時に走るダイヤ運転は、実物の鉄道同様に、各々の列車を適切な進路へ安全に導くための装置が重要です。
RFCでは、列車の在線位置によって現示が変化する閉そく信号機を模型用に開発し、2008年より実用化しています。
さらに、電子連動装置の導入によって安全で確実な進路構成を実現しています。これは配線が変われば内容も変わるため、テーマが決まるごとに必要な物をその都度制作しています。
ダイヤ運転の完成
これらの行程を経て、RFCのダイヤ運転が完成します。
お客様がお越しになる会場での運転を前に、個々に準備した物がトータルで運用できるかの訓練を本番会場と同規模の施設で行います。そこで実際に動かして初めてわかる問題点を整理して改善し、本番に備えます。
このようにして、皆様の前でダイヤ運転を実演できるようになります。
模型時刻で始発から終電までの約30分、大きな遅延も無く無事に模型の1日を再現できた時が私たちにとって一番の達成感に繋がります。